今あらためて、司馬遼太郎の本を読みたくなり、手に取ったのが『この国のかたち』(文芸春秋 文春文庫)いう本です。
物語ではなく、あえて随筆を選んだのは、この国について今一度(いや何度でも?)考えてみたくなることが多いから・・・かな。



(1)から(6)まであるそうですが、未完のままお亡くなりになられたのが残念です。
この方が今も生きておられたら、どんなふうに今を語るのだろう・・・

多くの歴史小説、名作を描いてこられた司馬さんの、この国の歴史について、日本と日本人の考察とはどんなものなのか・・・。
国内外の歴史と関わり・文献そしてご自身の経験をもとに、興味深く私のような者でもわかりやすく読める本です。
歴史上の人物の細かなエピソードや日本(各地)の文化についてなどは楽しく、学者とは違う作家としての視点やまとめは無理なく入ってきます。
歴史の断片を読み解く感じで気軽に楽しめるなぁという印象です。
思ったより早く読み進められそうな読み物です。